iPhoneアプリ開発者のための確定申告入門

Posted by: daichi  /  Category: 開発補助

iPhone Developerのみなさん。
今日もコード書いてますでしょうか。
もしかしたらアイコンを作っていますでしょうか。

さて。今日はiPhoneアプリ開発者が避けては通れない確定申告について、税務署で根掘り葉掘り質問してきたので情報をシェアしたいと思います。

本職があってiPhoneアプリ開発で副収入があるんだけどどうしたらいいの?というふうに聞いてきたので、多くのiPhone開発者に当てはまるんじゃないかと思います。

すでにお分かりの通り、今回の内容は本職ありのiPhone開発者向けです。iPhone開発1本の人は確定申告すべき条件など当てはまらない部分があるので、別途税務署や税理士の方に相談してみてください。

それでは順に見ていきます。

確定申告しないといけない条件

ズバリ、アプリによる利益が20万を超えた場合のみです。
利益とは、アップルから受け取る売上から、アプリ開発にかかったMac代金やiPhone代金などの経費を引いた金額です。

なので、自分が確定申告をするべきなのかどうかは、売上と経費を全て計算してみないと分かりません。

というわけで売上と経費を計算していきましょう。

売上計算

iPhoneアプリの売上は毎月Appleがメールで教えてくれます。
ITStaxアットapple.comから届くメールがそれです。
メールにPDFが添付してあり、そのファイルに売上が書かれてるかと思います。

上の画像の赤枠が売上部分です。
この売上を1年分合計しましょう。
対象は2010年1月〜12月ですよ。

でこれはExcelかNumbersにまとめておきます。

経費計算

次は経費です。正直この部分がどこまで経費になるのかが分からなかったので税務署に相談に行ってきました。

確認したところ

  • 家賃(作業時間に応じて何割か。だいたいでいいって)
  • 電気代(同上)
  • ガス代(同上)
  • 水道代(同上)
  • ネット回線代(同上)
  • Pocket Wifi代(同上)
  • iPhone通信費(同上)
  • iPhone端末代(同上)
  • iPad端末代(同上)
  • iPod Touch端末代(同上)
  • Mac代(同上)
  • 引越し時の礼金・仲介手数料
  • 引越し業者への引越し代
  • その他開発に使うソフトウェア代

などがOKでした。
基本的にはアプリ開発関するものは全て経費となります。ただし、その全額がOKという訳ではなくて、家賃などの場合、家を事務所とみなした場合、何割程度アプリ開発に遣っているのかで経費になるかどうか決まります。しかし、この何割かというのは税務署の中の人もだいぶアバウトに言っていて、だいたいでいいですよって話でした。

僕「まぁ30%くらいですかね」
税務署「ええ、そのくらいですかね」

そんなアバウトでいいのか。

去年デザインのためにCS5を買ったのですが、これも経費OK、アプリの英語紹介文を書くために買った英語教材Rosseta Stoneも経費OK。また、Androidに進出するために買ったNexus Oneも経費OK。もちろんアプリ開発のために購入した本も経費OK。プロモーションの一環として試したfacebookの広告代金も経費OK。アプリのヘルプサイト用のサーバ代金も経費OK。とのこと。

ただし、10万円を超えるPC代金などは3年間の原価償却になるので、3で割った値を経費として考えておきます。

計算してみると意外と経費で計上できてしまいます。

経費とみなすために

ただ、経費とみなすためには何にいくらかかったのかを証明するものが必要です。
「よくネットで注文するので、領収書が直接こない場合もある(正直納品書とかをとっておくのが面倒なだけ)んですがその場合はメールの文面でもよいですか?」と聞いたところ「日付と金額とモノが分かればよいですよ」とのことでした。

また「家賃なんかは領収書なんてないんですがこれは契約書ベースでいいですか?」に対しては「銀行口座から引き落とされたことが確認できればいいですよ」とのことでした。記帳するか、オンラインでキャプチャとっておけばよいですね。

また、amazonやappleなどのオンラインでアプリ開発に関わる何かを購入した場合は、gmailなんかでは「経費2011」のようなラベルをつけておくと後々楽になれます。

光熱費系は領収書を経費BOXを用意してひたすら放りこんでおきましょう。これで来年も安泰です。
(今年は領収書を残してないのがそこそこあったので経費がだいぶ減っている。。。)

結果はいかに

さて、ここまでで売上、経費を計算して確定申告すべきかどうかが分かるはずです。
僕の場合、2010年は売上994277円、経費841054円で利益が20万を超えなかったので申告不要なことが分かりましたが、申告する気満々だったので書類の作り方までひと通り調べました。

申告は書類による申告とオンラインによる申告(e-tax)ができますが、e-taxの方は住基カードと非接触ICカードリーダが必要です。
どちらで申告するとしても記述する内容はほとんど同じなようです。ただ、e-taxで申告すると5000円控除してもらえるらしいです。

オンラインで申告書を作る

売上や経費が分かっても、確定申告の書類の作り方が専門用語が多くよく分からないんですよね。でも分かると結構シンプルなので、こっちも誰でもできるように手順を追ってみていきたいと思います。

申告書類の記述の仕方はオンラインで何をどこに書けばよいか作ってくれるサービスが公式で用意されているのでこれを利用しましょう。

以下のリンクから書面提出をクリックします。
【確定申告書等作成コーナー】-税務署への提出方法の選択

次にPCの環境を確認されますが、ここでプリンタなどは接続されてなくてもフォーマットを作るだけなのでかまいません。後で完成した電子データを書類に記述すればよいです。

全てにチェックを入れて入力終了をクリックします。

次に住所を入力する画面になります。住所を入力して入力終了をクリックします。

次に申告書類を選択します。所得税の確定申告書をクリックします。

次も書類の種類を選択します。左記に該当しない方をクリックします。

次に書類作成の前準備です。生年月日を入力して入力終了をクリックします。青色申告の承認を受けている方はチェックしておきます。

やっと書類の画面まできました。長いよ!
ここは②をクリックします。

ついにデータを入れていきます。
まずは本職のデータを入力します。
給与をクリックです。

手元に源泉徴収票を用意してください。
こんな紙に給与などの数字が書かれていると思います。

上の源泉徴収票の見本で各金額が色枠で囲まれていますが、これが入力する画面の色に対応しています。
対応している部分を入力しましょう。

入力が終わったら入力を終了をクリックします。すると元の書類画面に戻り、値が反映されていると思います。

次にアプリ収入を入力します。
雑のその他をクリックします。

アプリの売上を入力します。

また、下の方で経費を入力します。
経費は計算した合計を入力するのみです。細かい内訳は申告書類に必要ありません。(これが意外だった。内訳は後に調査された場合必要になるそうです。)

入力し終えたら、入力終了をクリックします。

元の画面に戻ると数値が反映されているはずです。
どうでしょう。納める税金はいくらになってますか。
下の赤枠の部分がそれです。

これで書類データはほぼほぼ完成です。他の項目は必要に応じて入力してください。僕は入力しなかったです。

提出する書類と同じ形式になってるので、ここに表示されている数字をそのまま書き写せば申告書類はできあがりです。

あとは、税務署に提出すればOK。
準備が整っていればe-taxの方がやはり楽だと思います。

税務署の方曰く、後に調査された場合に経費をどのように計算したのか等の証拠がないと後で困るので、利益20万以下の場合でも、経費計算の証拠とこの申告書の元データは保存しておいたほうがよいとのことでした。

これで確定申告おそるるに足らず!

(何か間違いがあれば教えていただけるとありがたいです)

3 Responses to “iPhoneアプリ開発者のための確定申告入門”

  1. はばタン大好キッズ Says:

    確定申告の医療費控除ってこんなもん!?…

    AKB48の秋元才加さんが、2月27日に東京マラソンに出場し、見事完走を果たしたそうで。秋元さんは、昨年10月、マルチクリエーターの広井王子氏と自宅宿泊デートをスクープされ、否定しつつも騒ぎとなった責任を取って、AKB48のチームKのリーダーを辞任していたのですが…

  2. taka Says:

    こんにちは。確定申告、参考になります。ただ、日本以外での販売売上げに関して(Appleからのメールがないもの)、これに関しては売上げとして計上しないといけないと聞きました。これは大丈夫でしたか?

  3. 源太郎 Says:

    海外での売り上げがある場合は、その分を「売り上げ」として計上しないとダメですね。自分もフランス等の売り上げがあるのですが、手数料がいくら引かれているのか、その時点の為替などを調べないと正確な金額がわからないので大変な事がわかりました。管理者の方が日本以外で販売されていない場合は、大丈夫ですが。

コメント