4/27からiSlot Proを350円→105円へ値下げ販売をしているのですが、そのダウンロード数の変動をレポート。
1週間あたりのダウンロード数は以下。対象は日本のみ。海外は2,3DLなのでサンプル外として載せていません。
| ダウンロード数 | 売上(30%カット) | 販売期間 | |
| iSlot Pro (350円) | 27 | 6615 | 4/20~4/26 |
| iSlot Pro (105円) | 55 | 4455 | 4/27~5/3 |
| iPachi (無料) | 277 | free | 4/20~4/26 |
価格変化に対する市場の反応
350円→105円の値下げ率70%に対して、ダウンロードは27DL→55DLで100%増。価格の弾力性は100/70=1.42。
一般に価格弾力性が高い商品は、価格の変動幅に対して需要の変化が少ない商品なので、米やガソリンなど日常にかかせないものが多く、価格弾力性が低いものは、価格の変動幅に対して需要の変化が大きい商品ということで、ブランド品や旅行など贅沢品に分類されるものが多い。
僕はこのiSlot Proを贅沢品として見ていたのだけど、この結果を見るとどうもそうではないらしい。
贅沢品として見ていた、というのは、ぶっちゃけた話パチスロの収支管理はExcelなどの表計算ソフトを使えば無料でもできるし、最悪無料のiPachiをDLすればiPhoneでも簡易的なものはできる。なので多少お金を払ってでも高機能な収支管理ソフトが使いたいという人だけが買う贅沢品、という位置づけ。
なので、価格が70%オフになればその変動幅以上の需要の変化が生まれるのではと思っていたけどそれは見込み違いでした。
逆だったみたい。簡易版などハナからいらない。オレは高機能な収支管理をiPhoneでしたいんだ、という人が買ってくれている人には多いようです。逆にいうと、お金を出してまで収支管理ソフトを使いたいとは思わない、という人の方が多い、ということ。
だから、値段が安くなろうが、それほどダウンロード数に変化が出ない。
でもそうなると、値段が350円よりも高くなったとしても、それほど変化はないのではないか、という仮説が生まれてくる。
ただ、この値下げ販売の見どころはダウンロード数の変化だけではないので、値上げするにしてももう少し慎重な判断をしたい。
ダウンロード数以外での影響
売上だけを見ると、この値下げで33%くらいダウン。値下げ幅に対してダウンロード数の伸びがいまいちだったのでこういう結果になってる。ただ、売上以外の面では別の効果もあった。
それはジャンル別ランキングが上位にあがったこと。当然といえば当然なのだけど、ダウンロード数が増えたので、それまでファイナンス有料ランキングで6〜8位くらいだったのが、今は4位にあがってる。5位まではiPhoneからApp Storeを見た場合、スクロールなしで表示されるので、この位置は大きいのではないだろうか。
また、ダウンロード数が増えたことで、ダウンロードをしてくれたiPhoneユーザを通して、他の人の目に触れる機会が増えるということ。あるいは、口コミによる効果が期待できること。
でも正直なところ、このダウンロードユーザを通してのマーケティング効果というのは期待できない。
口コミとかそういったものは、ネットを本格的に使っていない人へのアプローチとしては効果が期待できる(ネットでの情報が届かない人に対しては効果がある)と思うけど、ことiPhoneユーザに関しては他のケータイユーザと比べるとネットとかPCとかに詳しい、使いこなしてる人の割合がとても高いと思うので。
海外市場について
それからこの結果が日本のみだってことも、忘れてはダメ。日本のApp Storeでの人気アプリは実用的なものが多い、という記事を見たことがある(ソースは忘れた)。実用的というのは1発ものではなくて、日常的に使えるようなものってことだと思うので、この国民性がこのDL数の変化に出ているのかもしれない。
アメリカではゲームとかそういう娯楽アプリの人気が高いらしいので、あっちでは同じ値下げに対して、敏感な反応が起きそう。
というのも、まだ日本国内のアプリをダウンロードする人ってユーザ全体の過半数を占めていない気がするのは僕だけでしょうか。やっぱり海外ほど有料アプリに対する財布の紐がゆるくないので、無料アプリと有料アプリの間の壁が大きいと思う。そうなると、有料アプリを買う人は一部の人で、アプリを買う人の間では価格変動はそれほど大きく影響が出ないというか。
つまり、無料と有料の壁よりも、有料アプリ内での価格差の壁の方が大きい場合、値下げによって売上が伸びることが期待できると。
アプリの性質
とはいえ、やはり対象となるアプリの性質が一番影響しそう。専門性の高いアプリは多くの人が興味の対象外なので、お金を出してまで買いたいと思わない。よって、値下げ効果は低い。でも1発ものおもしろアプリ(おならぷ〜みたいなもの)は、興味の対象に入る。お金を出してもいいかなと思えてしまう。ので値下げ効果が期待できると。1発ものというよりも、多くの人が興味を持てるような一般性の高いアプリだったらかな。
まとめ
結局まとめると、ターゲットとなる層が大きければ大きいほど、価格変動によるダウンロードの変化に敏感になると思うので、できる限り低価格帯で販売すべき。
逆に限定的なターゲットの場合は、多少強気な価格設定をした方が、売上の最大化につながりそう。ただし、公開するジャンルのランキング5位圏内に収まるような価格付けも考慮する。という所だろうか。
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